CI療法とは?
しーあいりょうほう
CI療法とは、脳卒中後の片麻痺患者において健側の腕を制限しながら麻痺側の腕を集中的に訓練し、脳の可塑性を引き出して運動機能を改善するリハビリテーション法です。
CI療法(Constraint-Induced Movement Therapy:強制使用療法)とは、脳卒中後遺症などによる片上肢麻痺の患者を対象に、健常側の上肢をミトンやスリングで制限(Constraint)しながら、麻痺側の上肢を集中的に反復使用させることで運動機能の回復を促すリハビリテーション手法です。
脳卒中後、患者は麻痺側の手が動きにくいため自然と健側ばかりを使うようになります。この「learned non-use(学習性不使用)」が長期化すると、脳内の麻痺側に対応する神経回路がさらに弱体化するとされています。CI療法はあえて健側を制限して麻痺側の使用を強制することで、脳の神経可塑性(神経ネットワークの再編成能力)を活用し、機能回復を促します。
従来のCI療法は1日6時間以上・2週間連続という高強度スケジュールでしたが、現在は以下のような改良版も実施されています。
- modified CI療法(mCIT):1日3〜4時間程度に強度を落とした外来・在宅対応版
- グループ形式での実施による患者の動機づけ向上
- 目標指向型の作業課題(日常生活動作)を中心とした構成
CI療法の効果は複数の無作為化比較試験で検証されており、発症から時間が経過した慢性期の患者においても一定の機能改善が得られることが示されています。麻痺側に最小限の随意運動(指の伸展など)が残っていることが適応条件の一つです。
使い方・例文
脳梗塞後に右手が不自由になった患者が、左手をミトンで固定した状態で毎日数時間、食事・書字・コップつかみなどの動作訓練を集中的に行う場面がCI療法の典型です。
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