鼓膜形成術とは?
こまくけいせいじゅつ
鼓膜形成術とは、穿孔(穴)が生じた鼓膜を自家組織などで修復し、聴力の回復と耳の感染防御を取り戻す外科手術です。
鼓膜形成術とは、慢性中耳炎・外傷・チューブ留置後などによって生じた鼓膜の穿孔(穴)を自家組織(移植片)で塞ぎ、鼓膜を再建することで聴力改善と外耳道からの感染防御機能の回復を目的とした手術です。
鼓膜は外部から音を受け取って中耳の耳小骨に振動を伝える重要な膜ですが、穴が開いていると音の伝達効率が落ちて難聴が生じます。また、穿孔があると細菌や水が中耳に侵入しやすくなり、繰り返す耳漏(耳だれ)や感染の原因となります。
手術で最もよく使われる移植材料は、耳の周囲にある筋肉(側頭筋)を包む筋膜(側頭筋膜)です。その他、耳介軟骨膜や脂肪組織が使われることもあります。手術のアプローチは次の2通りです。
- 耳後切開法:耳の後ろを切開してアクセスする(大きな穿孔や視野確保が必要な場合)
- 外耳道法(transcanal):外耳道から内視鏡や顕微鏡を使って操作する(低侵襲・日帰り手術も可能)
術後は移植片が定着するまで数週間、入浴時の耳への浸水を避けるなどの安静が必要です。成功率は高く、多くの患者で聴力の改善が得られます。近年は内視鏡を使った「内視鏡下耳科手術(TEES)」が普及し、切開を最小限にした手術が可能になっています。
使い方・例文
慢性中耳炎を繰り返して鼓膜に穴が開いたままの患者が、耳の後ろから採取した筋膜を使って鼓膜を修復し聴力改善を図る手術として登場します。
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