黄鉄鉱とは?
おうてっこう
黄鉄鉱とは、硫化鉄を主成分とする鉱物で、金のような輝きから「愚者の金」と呼ばれることで知られています。
黄鉄鉱(おうてっこう、Pyrite)は、化学式FeS₂(二硫化鉄)で表される硫化鉱物です。等軸晶系に属し、立方体・五角十二面体などの整った結晶形をとることが多く、金属光沢を持つ明るい黄金色が特徴です。その外見が金(Au)に非常によく似ているため、英語では「Fool's Gold(愚者の金)」という俗称で広く知られています。
黄鉄鉱と本物の金を区別するポイントとしては、次のような性質があります。
- 硬度がモース硬度6〜6.5と高く(金は2.5程度)、ナイフで簡単に傷がつかない
- 条痕色(鉱物を白い陶器板に擦り付けた跡の色)が黒色(金は黄色)
- 比重が約5と金(約19)よりはるかに軽い
- 打ち砕くと硫黄のような臭いがする
黄鉄鉱は地殻中に広く分布し、多くの種類の岩石中に産出されます。加熱すると硫黄分が揮発するため、硫酸製造の原料として利用されるほか、かつては火打ち石(摩擦で火花を出す性質)としても使われました。また、金鉱脈の近くに産出されることが多く、金の探索指標鉱物としても知られています。
美しい結晶は観賞用鉱物・コレクターズアイテムとして人気があり、スペイン・ナバホス産の完璧な立方体結晶は特に有名です。
使い方・例文
「川底で黄金色に光る石を見つけて金だと思ったが、硬さや重さを確かめると黄鉄鉱(愚者の金)だったとわかった」という場面で登場します。
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