鴟尾とは?
しび
鴟尾とは、日本や東アジアの伝統的な建築において大棟の両端に取り付けられる装飾的な飾り瓦のことです。
鴟尾(しび)とは、寺院・宮殿・社寺などの伝統的な建築物において、屋根の大棟(おおむね)の両端に取り付けられる大型の装飾的な棟飾りのことです。魚の尾ひれや鳥の尾羽に似た形状をしていることから「鴟尾」(しびは「とびの尾」の意)と呼ばれます。
鴟尾の起源は古代中国にあり、日本には仏教建築とともに6〜7世紀頃に伝来したと考えられています。奈良時代の法隆寺や東大寺などの大寺院建築に多く見られ、当時の鴟尾は金属製や焼き物製のものが用いられました。
その主な役割と意義は以下のとおりです。
- 装飾性:建物の外観に格調と荘厳さを与える視覚的な飾り
- 防水・防火:棟の端部から雨水が浸入しないよう保護する実用的機能
- 魔除け・呪術的意味:火災から建物を守るとされる信仰的意義
鴟尾は後の時代には「鯱(しゃちほこ)」や「鬼瓦」といった別形式の棟飾りへと発展・変化していきました。現存する古代の鴟尾は出土品として博物館に所蔵されているものが多く、日本建築史・工芸史の貴重な資料となっています。
使い方・例文
奈良の法隆寺や東大寺の発掘調査では、金属製や陶製の鴟尾が出土しており、古代寺院建築の壮麗さを伝えています。
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