高度処理とは?
こうどしょり
下水や排水を通常の一次・二次処理よりも高い水準で浄化し、窒素・リンなどの栄養塩類まで除去する処理技術のことです。
高度処理(こうどしょり)とは、下水や排水処理において、従来の一次処理(沈殿)・二次処理(生物処理)では除去しきれない窒素・リン・微量有機物・色度・臭気などの成分を、さらに高い水準まで取り除く処理技術の総称です。高度下水処理とも呼ばれます。
通常の二次処理では、BOD(生物化学的酸素要求量)や浮遊物質は大幅に低減できますが、無機栄養塩類である窒素やリンは水中に残留しやすいです。これらが河川や湖沼・閉鎖性海域に流入すると富栄養化を引き起こし、アオコや赤潮の原因となります。高度処理はこの問題を解決するために導入されます。
主な高度処理の技術には以下のものがあります。
- 生物学的窒素除去:硝化・脱窒プロセスを組み合わせて窒素をガス化除去する
- 生物学的リン除去:嫌気・好気条件の切り替えでリンを微生物に過剰摂取させる
- 凝集沈殿:薬品添加でリンを沈殿除去する化学的手法
- 砂ろ過・膜ろ過:微細粒子や細菌を物理的に取り除く
- オゾン処理・活性炭吸着:微量有機物・色度・臭気を分解・吸着する
高度処理水は水質が高く、河川や湖沼の環境保全に大きく貢献します。また、処理水を再利用する水の循環利用の観点からも重要で、都市部では中水(トイレ洗浄・散水など)や工業用水として再利用される例も増えています。
使い方・例文
流域の富栄養化問題を抱える湖の周辺自治体が、流入する下水処理場に高度処理設備を導入し、放流水中の窒素・リン濃度を大幅に削減してアオコの発生を抑制するといった事例が見られます。
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