栄養塩とは?
えいようえん
栄養塩とは、植物プランクトンや海藻が光合成・成長に必要とする窒素・リン・ケイ素などの無機塩類の総称で、海の食物連鎖を支える基盤となる物質です。
栄養塩(えいようえん)とは、水中の植物プランクトンや海藻・水草などの光合成生物が成長するために必要な無機栄養素の総称です。代表的なものに硝酸塩・アンモニウム塩(窒素源)、リン酸塩(リン源)、ケイ酸塩(ケイ素源)があります。
栄養塩は食物連鎖の最底辺を支える役割を担っています。植物プランクトンが栄養塩と光を使って増殖し、それを動物プランクトンが食べ、さらに小魚・大型魚へと捕食の連鎖が続きます。栄養塩が豊富な海域は「豊かな漁場」となり、三陸沖や北海道周辺などが好例です。
栄養塩は主に以下の経路で海に供給されます。
- 河川からの陸上有機物・農業排水の流入
- 深層水の湧昇(冷たい深層水が表層に上がること)
- 底泥からの溶出
- 生物の死骸・排泄物の分解
一方で栄養塩が過剰になると、植物プランクトンが異常増殖する赤潮や青潮が発生し、魚介類の大量死を引き起こします。反対に近年は河川ダムの増加や森林管理の変化により沿岸への栄養塩供給が減少し、磯焼けや漁獲量低下の一因となっています。適切な栄養塩のバランスが健全な海洋生態系の維持に不可欠です。
使い方・例文
栄養塩は海の「肥料」と言われ、冬に表層と深層の水が混合して栄養塩が豊富になった海では、春に植物プランクトンが大量発生して豊漁の基盤が作られます。
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