香札とは?
こうふだ
香道の聞香(もんこう)の場で答えを記す際に使う小さな木や紙の札で、香の当て遊びに欠かせない道具です。
香札(こうふだ)とは、香道の「組香(くみこう)」において参加者が香の答えを記すために使う小さな札のことです。香道とは、沈香などの香木を焚いてその香りを鑑賞・当てる日本の伝統芸道で、平安時代に貴族の間で発展し、室町時代に現在の形に整えられました。
組香とは、複数種類の香をあらかじめ定められた組み合わせで焚き、参加者がどの香であるかを聞き分けて答える遊びです。香札はこの答えを記録・提出するための道具として使われます。
香札の形状・素材は流派や組香の種類によって異なりますが、一般的には薄い木片や厚紙製の小さなカードで、香の名前や符号(記号)が書かれたものを選んで提出します。代表的な「源氏香」では、五本の縦線の組み合わせで香の聞き分け結果を記す独特の図(源氏香の図)を使います。
香道の作法では、香を聞いた後に静かに札を選び、折敷(おしき)と呼ばれる盆の上に置いて回答を示します。点数を競うゲーム的な要素もありながら、静寂の中で香りと向き合う精神性が重んじられます。香札は聞香の場を視覚的に彩る道具としても、香道文化の理解において重要な要素です。
使い方・例文
香道体験の場で参加者が香りを聞き分けた後、自分の答えを選んで提出する小さな木片や紙のカードが「香札」です。
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