頸動脈小体とは?
けいどうみゃくしょうたい
頸動脈小体とは、頸動脈の分岐部に存在する化学受容器で、血液中の酸素・二酸化炭素・pHの変化を感知して呼吸を調節する組織です。
頸動脈小体は、内頸動脈と外頸動脈の分岐部(頸動脈洞の近傍)に存在する、直径数ミリほどの小さな組織塊です。末梢性化学受容器の一つとして機能します。
頸動脈小体の主な役割は、動脈血中の化学的変化を検出することです。具体的には以下の変化に反応します。
これらの変化が検出されると、舌咽神経(第IX脳神経)を介して延髄の呼吸中枢や循環中枢にシグナルが送られ、呼吸数・換気量の増加や心拍数の変化が引き起こされます。これにより体内の酸素供給が速やかに調整されます。
高地登山などで低酸素状態になると、頸動脈小体が活発に反応して換気を促進します。頸動脈小体の腫瘍(頸動脈小体腫瘍、パラガングリオーマ)は稀に発生し、頸部腫瘤として発見されることがあります。生理学・臨床医学の両面で重要な組織です。
使い方・例文
高山病の予防として深呼吸が効果的なのは、頸動脈小体が低酸素を感知して呼吸を促進するメカニズムを利用しているからです。
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