音響外傷とは?
おんきょうがいしょう
音響外傷とは、強大な音(爆発音や大音量の音楽など)によって内耳が傷つき、一時的または永続的な聴力低下や耳鳴りが起きる状態のことです。
音響外傷(おんきょうがいしょう、acoustic trauma)は、過度に大きな音が耳に作用することで、内耳(とりわけ蝸牛の有毛細胞)に器質的な損傷が生じる疾患です。突発的・短時間の極度の騒音(爆発・銃声・花火など)による急性型と、長期間にわたる騒音暴露(工場・コンサート・ヘッドホン使用など)による慢性型に分けられます。
主な症状としては以下が挙げられます。
- 難聴(高音域、特に4000Hz付近から低下することが多い)
- 耳鳴り(キーン・ジーなどの音)
- 耳の詰まり感・閉塞感
- ひどい場合は耳の痛みや鼓膜穿孔
内耳の有毛細胞は一度損傷を受けると再生が難しく、永続的な聴力低下につながる恐れがあります。急性の音響外傷では早期にステロイド治療を行うことで回復が期待できる場合がありますが、慢性騒音性難聴は現時点では完治が難しいため、予防が最重要です。
予防策としては、大音量環境での耳栓・防音イヤーマフの使用、ヘッドホンの音量を適切に保つ(60%以下・60分以内などのガイドライン)、定期的な聴力検査などが推奨されます。音響外傷は労働安全衛生の分野でも重要な問題で、騒音規制法のもと事業者には騒音対策義務があります。
使い方・例文
「ライブ会場で長時間大音量にさらされた翌日に耳鳴りが続く場合、音響外傷が起きている可能性があります」のように、耳の健康に関する説明で用いられます。
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