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非競合的拮抗とは?

ひきょうごうてききっこう

競合的拮抗とは、拮抗薬がアゴニストと異なる部位に結合し、アゴニスト量を増やしても拮抗を克服できない受容体阻害様式のことです。

競合的拮抗(noncompetitive antagonism)とは、拮抗薬がアゴニストの結合部位(オルソステリック部位)ではなく、別の部位(アロステリック部位や不可逆的結合など)に作用することで、アゴニストの最大効果(Emax)を低下させる受容体阻害様式です。

競合的拮抗との違いは、アゴニストの用量-反応曲線への影響の形に現れます。競合的拮抗薬が存在すると用量反応曲線は右方向にシフトしますが(最大効果は維持)、非競合的拮抗薬が存在すると用量反応曲線は上方向が抑えられ、最大効果(天井)が下がります。つまり、アゴニストをいくら増やしても本来の最大反応を取り戻せません。

非競合的拮抗が生じる主な機序は次のとおりです。

  • アロステリック阻害 —— アゴニストとは異なる部位に結合し、受容体の立体構造を変えてアゴニストの作用を弱める
  • 不可逆的結合 —— 受容体と共有結合して永続的に機能を失わせる
  • チャネルブロック —— イオンチャネル型受容体の開口部に結合し、イオンの流れを遮断する

非競合的拮抗は医薬品設計において、長時間作用や強力な効果が必要な場面に活用されます。また毒物・神経毒の中にも非競合的拮抗機序で作用するものがあり、毒性学・薬理学の研究対象として重要です。

使い方・例文

麻酔薬のケタミンはNMDA型グルタミン酸受容体のイオンチャネルブロッカーとして非競合的拮抗を示し、グルタミン酸濃度を増やしてもその作用を克服できないことが麻酔の持続性に寄与しています。

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