静止軌道とは?
せいしきどう
静止軌道とは、地球の自転と同じ周期で公転するため地上から見て静止しているように見える人工衛星の軌道です。
静止軌道(せいしきどう、英: Geostationary orbit)とは、地球の赤道上空約3万5786kmに存在する特定の円軌道を指します。この高度では人工衛星の公転周期が地球の自転周期(約24時間)と一致するため、地上の観測者から見ると衛星が空の同じ位置に静止しているように見えます。
この軌道を利用するためには、いくつかの条件が必要です。
- 赤道面上の円軌道でなければならない
- 高度は約3万5786kmに固定される
- 公転方向は地球の自転と同じ西から東の向きでなければならない
静止軌道は通信衛星・気象衛星・放送衛星など多くの実用衛星に利用されています。日本の気象衛星「ひまわり」もこの軌道に配置されており、常に日本上空から気象観測を行っています。一方で、赤道付近にしか配置できないため、高緯度地方では仰角が低くなり通信品質が下がるという欠点もあります。
宇宙工学の先駆者アーサー・C・クラークが1945年にこの軌道の実用性を提唱したことから、「クラーク軌道」とも呼ばれます。現代の衛星通信インフラを支える根幹技術として、その重要性はきわめて高いといえます。
使い方・例文
衛星放送の受信アンテナは一度方向を合わせると動かさなくても同じ衛星からの電波を受け続けられますが、これは衛星が静止軌道に乗っているためです。
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