電流帰還型オペアンプとは?
でんりゅうきかんがたおぺあんぷ
電流帰還型オペアンプとは、反転入力に電流信号で帰還をかける構造により、従来の電圧帰還型に比べて広帯域・高速動作を実現したオペアンプです。
電流帰還型オペアンプ(CFA:Current Feedback Amplifier)は、一般的な電圧帰還型オペアンプ(VFA)と異なり、反転入力端子(−端子)がインピーダンスの低い電流入力端子として機能する構造を持つオペアンプです。
従来の電圧帰還型オペアンプでは、利得帯域積(GBW)が一定のため、利得を高くするほど帯域幅が狭くなるというトレードオフがあります。これに対して電流帰還型では、帯域幅が主に帰還抵抗の値によって決まり、利得を変えても帯域幅をほぼ維持できるという大きな利点があります。
電流帰還型オペアンプの特徴は次のとおりです。
- 数百MHz〜数GHzに達する広帯域特性
- 大振幅でも高いスルーレートを実現
- 利得変化に対して帯域幅が安定しやすい
- 容量性帰還には不向き(帰還抵抗が必須)
一方で、容量性素子を帰還経路に使うと発振しやすいという制約があります。また、非反転入力と反転入力でインピーダンスが大きく異なるため、完全対称な差動入力には向きません。
主な用途はビデオアンプ、高速DAC出力バッファ、広帯域計測機器の信号処理などです。AD8001やTHS3491といった製品が代表例として知られており、高速アナログ設計の場面で選択肢のひとつになります。
使い方・例文
映像信号をリアルタイムに処理する高速ビデオ回路では、数百MHzの帯域が必要なため、電流帰還型オペアンプがバッファや増幅段に採用されることがあります。
この用語をシェア
最終更新: