限界費用とは?
げんかいひよう
限界費用とは、財やサービスを1単位追加して生産するときに新たに発生する費用のことで、価格設定や生産量の決定に欠かせない経済学の概念です。
限界費用(Marginal Cost、MC)とは、生産量を1単位増やした場合に追加的にかかる費用のことです。総費用の変化分を生産量の変化分で割って求められます。
限界費用は固定費用を含まず、原材料・人件費・エネルギーなど生産量に直接比例する変動費用の増分を反映します。一般に生産規模が小さい段階では限界費用は低下する傾向がありますが、設備や労働力が限界に近づくと上昇します。このU字型の変化が「限界費用逓増」と呼ばれる現象です。
企業が利益を最大化するには、限界費用と限界収入が等しくなる点(MC=MR)で生産量を決めるのが最適とされています。また、完全競争市場では価格が限界費用と一致する水準に向かうという重要な命題があります。
デジタル財(ソフトウェア・音楽・動画など)では追加供給にほぼコストがかからないため、限界費用がゼロに近くなるという特徴があり、定額サブスクリプションや無料提供といったビジネスモデルの背景にあります。
使い方・例文
パン屋がパンを100個焼いている状態から1個増やすとき、追加で使う小麦粉・電力・包材の費用が限界費用にあたります。
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