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重粒子線治療とは?

じゅうりゅうしせんちりょう

炭素イオンなどの重い粒子を加速して照射し、がん細胞をピンポイントで破壊する高精度の放射線治療です。

重粒子線治療とは、炭素イオン(炭素の原子核)などの重い粒子を加速器で光速の約70〜80%まで加速し、体内の腫瘍に集中的に照射する放射線治療の一種です。日本では国立がん研究センター東病院や量子科学技術研究開発機構(QST病院)などが先駆けとなり、世界でも日本が主導的な役割を担っています。

重粒子線(特に炭素イオン線)は物理的・生物学的に優れた特性を持ちます。

  • ブラッグピーク:体内の特定の深さで一気にエネルギーを放出し、腫瘍にダメージを集中させられる
  • 高いLET(線エネルギー付与):DNA二本鎖切断を多く引き起こし、放射線抵抗性のがんにも効果的
  • 周囲の正常組織への線量が少ない

適用が期待されるがん種には、前立腺がん・頭頸部がん(骨・軟部腫瘍を含む)・肝細胞がん・膵臓がん・脊索腫などがあります。治療期間が短く(数回〜20回程度)、外来通院でも受けられるケースがある点も利点です。一方、施設が限られており、治療費が高額(保険適用は一部)なことが課題です。

使い方・例文

手術が困難な位置にある骨盤部腫瘍や、通常の放射線治療が効きにくいがんに対して、重粒子線治療が選択されることがあります。

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