酢酸セルロースとは?
さくさんせるろーす
酢酸セルロースとは、植物由来のセルロースに酢酸を反応させて作られる半合成高分子素材です。
酢酸セルロース(アセチルセルロース)は、植物の細胞壁を構成するセルロースに無水酢酸などを用いてアセチル基を導入した半合成高分子化合物です。置換度(アセチル化の程度)によって三酢酸セルロース・二酢酸セルロースなどに分類され、性質も異なります。
製造はセルロース(主にコットンリンターや木材パルプ)を酢酸・無水酢酸・触媒で処理してアセチル化し、その後部分的に加水分解することで所望の置換度に調整します。
酢酸セルロースの主な用途は多岐にわたります。
- 写真フィルム:かつての映画フィルムやX線フィルムの基材として使われ、燃えやすいニトロセルロースフィルムの代替となりました
- 繊維(アセテート繊維):なめらかな光沢と絹に近い肌触りが特徴で、衣料品に利用されます
- タバコフィルター:現在も最も多く使用される素材で、煙中の有害物質を一部吸着します
- 眼鏡フレーム:加工のしやすさと美しい発色から高品質フレームに使われます
- 半透膜・分離膜:逆浸透膜などとして水処理や食品工業に応用されます
生分解性を持つため環境負荷が低いとされる一方、タバコフィルターとしての利用は海洋マイクロプラスチック問題との関連で近年見直されています。
使い方・例文
アセテート繊維のスカーフは酢酸セルロースから作られており、絹に似た光沢と柔らかな肌触りが特徴です。
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