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遺伝子バンクとは?

いでんしばんく

生物の遺伝資源(種子DNA・細胞など)を将来に向けて収集・保存する施設や機関のことです。

遺伝子バンクとは、生物の多様な遺伝資源を将来の利用のために体系的に収集・保存・管理する施設や機関の総称です。種子バンク・ジーンバンク・ゲノムバンクとも呼ばれ、保存する素材は植物の種子・花粉・茎のほか、動物の精子・卵子・胚、微生物の培養体、さらにはDNA断片などさまざまです。

遺伝子バンクが設置される主な目的は次のとおりです。

  • 絶滅危惧種の保護:野生生物や在来品種が絶滅してもその遺伝情報を残す
  • 農業・育種への活用:病害虫耐性・旱魃耐性など有用な形質の遺伝子を保存し、新品種開発に役立てる
  • 生態系復元:将来の環境変化に備え、生物多様性の素材を確保する
  • 科学研究:ゲノム解析や進化研究の基盤素材を提供する

世界で最も有名な施設の一つに、ノルウェーのスヴァールバル諸島に建設されたスヴァールバル世界種子貯蔵庫があります。永久凍土の中に設けられた地下貯蔵庫に世界中の作物種子が保管されており、「種の方舟」とも呼ばれています。日本では農業・食品産業技術総合研究機構(NARO)がジーンバンク事業を運営しています。

気候変動・農地の単作化・生態系破壊が進む現代において、遺伝子バンクは生物多様性を守るセーフティネットとして重要性を増しています。

使い方・例文

農業試験場が古くから栽培されてきた在来野菜の種子を採取・冷凍保存しておくことが、遺伝子バンクの身近な例です。将来、新品種の開発や病害への対抗策として活用できます。

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