過越祭とは?
すぎこしのまつり
過越祭とは、古代エジプトでの奴隷状態からの解放というユダヤ教の根本的な出来事を記念する春の祭りです。
過越祭(すぎこしのまつり、ヘブライ語:ペサハ)とは、ユダヤ教において最も重要な祭りのひとつで、ユダヤ暦のニサン月14日から始まる7〜8日間にわたって行われます。ユダヤ暦は太陰太陽暦のため、グレゴリオ暦では毎年3月末から4月の間に相当します。
「過越」とは、出エジプト記に記された神の裁きがエジプト人の家の長子を打つ際、ユダヤ人の家はドアに羊の血を塗ったため災いが「通り過ぎた(過ぎ越した)」という出来事に由来します。モーセに率いられたユダヤ人がエジプトの奴隷状態から解放されたという出来事(出エジプト)を記念する祭りです。
過越祭の主な慣習・儀礼は以下のとおりです。
- セデルの夕食:祭りの最初の夜(または最初の2夜)に家族が集まり、ハガダー(物語の書)を朗読しながら特定の食事をとる
- マッツォット:発酵させていないパン(種なしパン)を食べる。出エジプト時に急いで発酵を待てなかったことを象徴する
- ハメッツの除去:祭りの前に家中のパン酵母や発酵物を除去する
- 苦い野菜:エジプトでの奴隷生活の苦しみを象徴する食材を食べる
過越祭はユダヤ教の信仰の根幹にある「解放と救済」のテーマを体験的に伝える祭りであり、ユダヤ人のアイデンティティ形成において極めて重要な役割を担っています。キリスト教の「最後の晩餐」もこの過越祭の席で行われたとされ、両宗教の関わりを示す出来事としても知られます。
使い方・例文
過越祭のセデルでは、参加者が毎年ハガダーを読みながらエジプト脱出の物語を追体験し、自らの解放の歴史を次世代に伝えます。
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