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過冷却液体とは?

かれいきゃくえきたい

過冷却液体とは、本来凝固するはずの温度以下に冷やされても液体状態を保ち続ける、熱力学的に不安定な物質の状態のことです。

過冷却液体(かれいきゃくえきたい)とは、液体がその凝固点(融点)を下回る温度に達しても固体転移せず、液体のまま存在している状態を指します。この状態は熱力学的に準安定であり、外部からわずかな刺激(振動・異物・圧力など)が加わると一気に固体化(急激な結晶化)が起こります。

通常、液体が凝固点に達すると結晶核が形成されて固体に移行しますが、十分にきれいな容器・環境の中でゆっくりと冷却すると、核形成が起こらないまま液体状態が保たれます。水の場合、純粋な水は−20℃前後まで液体を維持できることがあります。

過冷却液体の具体例としては以下が挙げられます。

  • 超純水を静かに冷却した際の過冷却水
  • ガラス(非晶質固体は過冷却液体として理解される場合がある)
  • 金属ガラス(アモルファス金属)
  • 気象現象における過冷却水滴(氷晶に接触すると即座に凍結)

過冷却液体は材料科学・食品工学・気象学など幅広い分野で重要です。例えば、航空機の翼や電線に付着した過冷却水滴が凍りつく「着氷」は航空安全に関わる問題です。一方で、冷凍保存医療では細胞を過冷却状態に保つことで凍結ダメージを減らす研究も進んでいます。

使い方・例文

飛行機が雲の中を飛行する際、気温が0℃以下の雲の中に含まれる過冷却水滴が翼に付着し、瞬時に氷に変わる「着氷現象」が起きることがあります。

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