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遅発性ジスキネジアとは?

ちはつせいじすきねじあ

遅発性ジスキネジアとは、抗精神病薬などドパミン受容体遮断薬を長期間使用した後に生じる、口・顔・四肢などの不随意運動を特徴とする副作用です。

遅発性ジスキネジア(Tardive Dyskinesia、TD)とは、抗精神病薬・制吐薬など、ドパミン受容体を遮断する薬剤を長期にわたり使用した後に発症する薬剤誘発性の運動障害です。「遅発性」とは薬剤開始から数週間〜数年後に遅れて症状が出現することを意味し、「ジスキネジア」は不随意で繰り返す異常な運動を指します。

主な症状は口唇・舌・顎の繰り返す動きで、口をもぐもぐさせる・舌をくねらせる・口を突き出すといった動作が無意識に現れます。顔面のほか、体幹・上肢・下肢・体幹などに不規則なねじれや揺れが生じることもあります。症状は眠っている間は消失し、精神的な緊張で悪化することが多いです。

主な原因薬剤と発症リスク因子は次のとおりです。

  • 定型抗精神病薬(ハロペリドールなど)で発症率が高い
  • 非定型抗精神病薬でも長期投与で発症しうる
  • 高齢・女性・服用期間の長さ・高用量がリスク因子
  • 一部の制吐薬(メトクロプラミドなど)でも起こりうる

治療は原因薬の減量・中止が基本ですが、症状がすぐに改善するとは限らず、一部は慢性化します。近年では小胞モノアミントランスポーター2(VMAT2)阻害薬が遅発性ジスキネジアの治療薬として承認され、治療選択肢が広がっています。精神科・神経科において重要な副作用として認識・管理されています。

使い方・例文

統合失調症の治療で抗精神病薬を長年服用している患者が、口をもごもごさせる動作が止まらなくなった場合、遅発性ジスキネジアが疑われ、担当医への相談が必要です。

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