送電ロスとは?
そうでんろす
送電ロスとは、発電所から消費地まで電気を送る際に送電線の電気抵抗によって電力が熱として失われる損失のことです。
送電ロス(送電損失)とは、発電所で作られた電力が送電線・変電所・配電線を通じて家庭や工場などの消費地に届くまでの過程で失われる電力のことを指します。電気が導線を流れる際、導線の電気抵抗によってジュール熱が発生し、その分のエネルギーが失われます。
送電ロスを抑えるための主な方法が高電圧送電です。電力(W)は電圧(V)×電流(A)で表されるため、同じ電力を送る場合に電圧を高くすれば電流を小さくできます。電力損失はP=I²×Rで計算されるため、電流が小さいほど損失も大幅に減少します。日本では発電所から長距離を送電する際に数十万ボルト級の超高圧送電が用いられています。
送電ロスに関連する主な要因は以下の通りです。
- 送電線の長さと電気抵抗
- 送電する電力の大きさ
- 変圧器などの機器での変換損失
- コロナ放電による損失(超高圧線の場合)
日本の送電ロスは全体の数パーセント程度とされており、世界的に見て比較的低い水準を維持しています。再生可能エネルギーの普及に伴い、発電地点と消費地点が離れるケースが増えているため、送電ロスの低減は今後のエネルギー政策の重要な課題のひとつです。超電導送電など、ロスをほぼゼロにする技術の研究開発も進んでいます。
使い方・例文
北海道の洋上風力で発電した電力を東京まで長距離送電する場合、送電ロスをどう最小化するかが経済性と環境性能を左右する重要な技術課題として登場します。
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