軸受鋼とは?
じくうけこう
軸受鋼とは、ベアリング(軸受)の転動体や軌道輪に使用される特殊鋼で、高い硬度・耐摩耗性・疲労強度を兼ね備えた素材です。
軸受鋼(じくうけこう、Bearing Steel)は、回転軸を支えるベアリング(軸受)の製造に特化して開発された高品質の鋼材です。ベアリングは繰り返し荷重と摩擦にさらされる過酷な部品であるため、軸受鋼にはきわめて厳しい品質基準が設けられています。
最も広く使われるのが高炭素クロム軸受鋼(JIS規格ではSUJ材)で、炭素(C)約1%・クロム(Cr)約1.5%を含む組成が標準的です。この組成により、熱処理後に高い硬度(HRC60以上)と優れた耐摩耗性を発揮します。
- 清浄度:非金属介在物(酸化物や硫化物などの不純物)が少ないほど転動疲労寿命が延びる
- 均質性:組成・硬度が均一でないと早期剥離が生じる
- 寸法精度:サブミクロン単位の精度が求められる場合がある
- 残留オーステナイト量:寸法安定性に影響するため管理が必要
用途はボールベアリング・ローラーベアリング・テーパーローラーベアリングの軌道輪と転動体が中心ですが、精密工作機械の案内面・カム・歯車にも使われます。製造時には溶製時の清浄度管理と熱処理技術が品質を左右します。
使い方・例文
工作機械の主軸や自動車のハブに組み込まれたベアリングには軸受鋼が使われており、長期間の高速回転と荷重に耐えるよう精密に熱処理されています。
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