識語とは?
しきご
識語とは書物の末尾などに書かれた、著者・写者・校訂者などによる覚え書きや奥書のことです。
識語(しきご)とは、書物や文書の末尾あるいは余白部分に、著者・筆写者・校訂者・蔵書者などが書き記した覚え書き・注記・奥書のことです。「識」には「記す・しるす」という意味があり、後世の人のためや自身の記録として添えられたものです。
識語が記される内容は様々で、書写した年月日・場所・書写者名、底本(写す元となった本)の来歴や状態、校合(本文の照合)の記録、入手の経緯・売買の事情、読了の日付や感想など多岐にわたります。写本や古文書の研究において、識語はその資料がいつ・どこで・誰によって作られたかを知るための重要な手がかりとなります。
日本の古典籍や漢籍写本では識語が豊富に残されており、文献学・書誌学の分野で資料価値の高い情報源として重視されます。同様の概念は中国・朝鮮の古文書にも広く見られ、東アジアの書物文化に共通する慣習です。
使い方・例文
平安時代の写本の末尾に「◯◯年◯月◯日、◯◯がこれを書写した」という識語が残されており、成立年代の特定に役立っています。
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