謄写版とは?
とうしゃばん
ろうを塗った原紙に文字を書いてインクを通す印刷方式で、昭和期に学校や職場で広く使われた簡易印刷機です。
謄写版(とうしゃばん)とは、ロウを引いた薄い原紙(ガリ版紙)に鉄筆で文字や図を書き込み、そのインクが通る部分からインクを通過させて印刷する孔版印刷の一種です。ガリ版とも呼ばれ、鉄筆でざらざらした原紙を引っかく際の音が名称の由来とされています。
仕組みは単純で、原紙に鉄筆で書くとロウが削れて細かい孔が開きます。この原紙を枠に張り、下に紙を置いてローラーでインクを押し通すことで文字が転写されます。特別な電力や複雑な機械を必要とせず、低コストで手軽に複数枚の印刷ができるため、学校のプリント・社内通達・地域の回覧板など、小部数印刷の主力手段として広く普及しました。
日本では明治後期から昭和中期にかけて全盛期を迎え、特に戦後の学校教育現場での利用が象徴的です。謄写版は教師が手書きで問題用紙や学級通信を作る手段として欠かせないものでした。
その後、電動式や熱転写式のコピー機・オフセット印刷の普及により謄写版は急速に姿を消しましたが、手作り感のある印刷物の代名詞として語り継がれています。
使い方・例文
昭和の学校では、先生が鉄筆で原紙にテスト問題を書き、謄写版でインクを通して生徒分のプリントを作成していました。
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