調性とは?
ちょうせい
調性とは、ある特定の音(主音)を中心に音楽の各音が機能的に組織された秩序のことで、長調・短調の土台となる概念です。
調性(ちょうせい、tonality)とは、音楽において特定の音(主音・トニック)を中心として、他のすべての音が機能的・階層的に関係づけられている状態のことです。西洋音楽における長調や短調はすべて調性にもとづいており、「ハ長調」「イ短調」のような「調」はその具体的なあらわれです。
調性のある音楽では、主音に向かって「解決する」感覚や、ドミナント(属音)からトニック(主音)への進行など、聴き手に安定感・緊張と解放の起伏を与える構造が生まれます。これを「機能和声」と呼びます。
調性が明確に確立されたのはバロック時代(17〜18世紀)ごろとされ、以降の西洋クラシック音楽・ポピュラー音楽・ジャズなど幅広いジャンルを支える基盤となっています。
19世紀末以降、ワーグナーらによって半音階的和声が発展するにつれ調性は揺らぎはじめ、20世紀にはシェーンベルクらによって調性を完全に排除した「無調性音楽」も生まれました。今日においても、調性は音楽の感情表現や構造設計の根幹をなす概念として重要です。
使い方・例文
「ハ長調のソナタ」という言葉が示すように、調性は楽曲全体の音の中心を表します。ポップスの「Cメジャー(ハ長調)のコード進行」もこの調性の概念にもとづいています。
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