誘発地震とは?
ゆうはつじしん
誘発地震とは、ダムの建設・地下水の注入・採掘など人間の活動が引き金となって引き起こされる地震のことです。
誘発地震(ゆうはつじしん、induced seismicity)とは、自然の地殻変動だけでなく、人間の産業活動が原因で地下の応力状態が変化し、断層が動くことで発生する地震を指します。「人工地震」と呼ばれることもありますが、爆発や振動発生装置による探査用の人工地震とは区別されます。
誘発地震を引き起こす主な要因は以下のとおりです。
- 大規模貯水池・ダム:大量の水の重みが地殻に加わり、間隙水圧を変化させる
- 廃水・流体の地中注入:油田・ガス田の廃水処理や二酸化炭素地中貯留で断層が滑りやすくなる
- 地熱発電・シェールガス開発:高圧水の注入(水圧破砕)が断層を活性化させる
- 鉱山採掘・地下空洞の形成:地下の支持構造が変わることで崩落型の地震が起きる
アメリカのオクラホマ州では、シェールガス開発に伴う廃水注入によって中規模地震が急増したことが世界的に注目されました。日本でも地熱発電の探査・開発に伴う誘発地震が報告されています。
誘発地震はマグニチュード3〜5程度のものが多いですが、まれに大きな被害をもたらす規模に達することもあります。地下資源開発や気候変動対策技術(CCS)の普及に伴い、誘発地震のモニタリングと管理が国際的な課題となっています。
使い方・例文
大型ダムの建設後に周辺地域で小〜中規模の地震が頻発するケースや、シェールガス採掘のための水圧破砕作業後に地震活動が増加したと報告される場面で「誘発地震」という言葉が使われます。
この用語をシェア
最終更新: