試金石とは?
しきんせき
試金石とは、金や銀の純度を調べるために使う黒色の石のことで、転じて「物事の真価を測る基準・手段」を意味する比喩表現としても広く使われます。
試金石(しきんせき、touchstone)は、元来は金・銀の品位(純度)を鑑定するために用いる黒色の硬い石を指します。代表的な素材はジャスパー(碧玉)・チャート(珪岩)などで、表面が緻密で滑らかなため、貴金属を擦りつけると特徴的な色の筋(条痕)が残ります。
鑑定の仕組みとしては、試したい金属を石の表面に擦りつけ、残った条痕の色・光沢・硝酸などの試薬に対する反応を観察することで金の含有率(品位)を判定します。電子機器が普及する以前は、金属商や貨幣鑑定において素早く手軽に品質を確かめる実用的な道具として重宝されました。
現代では比喩的な意味での使用が広く定着しており、「真の価値・能力・本質を明らかにする基準や手段・試練」を意味する言葉として使われています。
- 「今回の大会が若手選手の実力の試金石となる」
- 「このプロジェクトが会社の技術力の試金石だ」
日常語・文章語ともに頻繁に使われる慣用表現であり、困難な課題・重要な局面・評価の機会などを指す文脈で用いられます。元の意味(貴金属鑑定)から転じた日本語の比喩表現の好例として、国語の授業でも取り上げられることがあります。
使い方・例文
「入社後初のプレゼンは、彼が会社で通用するかどうかの試金石となった。」
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