裏移りとは?
うらうつり
裏移りとは、印刷物や転写物において、乾燥前のインクや染料が隣接する面に付着して汚れてしまう現象のことです。
裏移り(うらうつり)とは、主に印刷・捺染・複写などの分野で、乾燥・定着が不十分なインクや染料・トナーが、重ねた別の紙や布などの面に転写してしまう現象を指します。英語では「offset」または「set-off」とも呼ばれます。
- インクや染料の乾燥・定着が不十分なまま重ね置きや折り畳みをした場合
- 印刷速度が速すぎてインクが紙に浸透しきれていない場合
- 高温多湿など環境条件によってインクの硬化が遅れた場合
- 紙の表面処理(コーティング)がインクの吸収を妨げている場合
印刷業界では、裏移りを防ぐために乾燥剤(ドライヤー)の添加・UV硬化インクの使用・印刷物への粉末スプレー(アンチセット粉)散布・十分な乾燥時間の確保などの対策が取られます。書籍や雑誌の製造ではもちろん、家庭用のインクジェットプリンターでも速乾性インクや専用コート紙を使うことで裏移りを抑えています。
染色・捺染の分野でも、染料が完全に定着する前に折り重ねると裏移りが生じるため、スチーミング(蒸し)や乾燥工程の管理が品質管理上の重要な課題となっています。特に量産品では工程全体を通じた品質管理が欠かせません。
使い方・例文
印刷したばかりのチラシを積み重ねたとき、乾いていないインクが裏面に付着して文字や絵柄が汚れてしまうのが、典型的な裏移りの例です。
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