蒸留フラスコとは?
じょうりゅうふらすこ
蒸留フラスコとは、液体混合物を加熱・蒸発させて成分を分離する蒸留操作に使う、首部に枝管を持つガラス製容器です。
蒸留フラスコは、化学実験において液体混合物の蒸留(沸点の違いを利用した成分分離)を行うための代表的なガラス器具です。丸底フラスコに類似した形状で、首の部分(ネック)に斜め下向きの枝管(サイドアーム)が付いているのが最大の特徴です。
構造と各部の役割:
- 丸底部:液体を入れて加熱する部分。均一な加熱ができるため沸騰時の突沸を抑えやすい。
- 首部(ネック):温度計などを挿入するために使用。
- 枝管(サイドアーム):発生した蒸気を冷却器(コンデンサー)へ導く役割を担う。
使い方:フラスコに蒸留する液体を入れ、首部に温度計を取り付けて加熱します。枝管を冷却管に接続し、蒸気を冷やして液体(留出液)として回収します。沸点の低い成分から順に分離できます。
素材と規格:ホウケイ酸ガラス(パイレックスなど)製が一般的で、耐熱性と化学的安定性を備えます。容量は50mLから1000mL以上までさまざまなサイズがあります。
用途:エタノールと水の分離・溶剤の精製・芳香成分の抽出など、学校実験から工業的プロセスまで幅広く使われます。
使い方・例文
化学実験で赤ワインを加熱してアルコール分を分離したり、工業的に原油の各成分を精製したりする際に蒸留フラスコが用いられます。高校・大学の実験室で最もよく目にする器具のひとつです。
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