葛とは?
くず
葛(くず)とは、マメ科のつる性多年草で、秋の七草のひとつであり、根から採れる葛粉は食品や漢方薬として広く利用されます。
葛(くず)は、マメ科クズ属のつる性多年草(学名:Pueraria montana var. lobata)です。日本・中国・朝鮮半島などの東アジアに広く自生し、河原・山野・道端など至るところで見られます。秋の七草のひとつとして古くから親しまれ、万葉集にも詠まれた植物です。
葛の最大の特徴は旺盛な繁殖力で、1日に数十センチ伸びることもあり、他の植物を覆ってしまうほどです。紫色の花穂を夏から秋にかけて咲かせ、独特の甘い香りを放ちます。葉は大きく三つ葉状で、裏面に白い毛が密生しています。
利用面では、太い根から採取される葛粉(くずこ)が重要です。葛粉は:
- 食品:葛きり・葛餅・葛湯など和菓子・料理の材料
- 漢方:根を乾燥させた「葛根(かっこん)」は葛根湯の原料で、発汗・解熱作用が知られる
- 繊維:茎の繊維を織った「葛布(くずふ)」は古来の織物素材
なお、葛はアメリカに持ち込まれて以来、在来植物を圧倒する侵略的外来種となり、「the vine that ate the South(南部を食い尽くしたつる)」と呼ばれるほど問題になっています。日本では身近な里山の植物ですが、海外では管理が難しい植物として知られています。
使い方・例文
「葛根湯」は風邪の引き始めに用いられる漢方薬として現在も広く市販されており、葛が身近な形で生活に取り入れられている代表例です。また「葛きり」は京都などの和菓子店の定番メニューです。
この用語をシェア
最終更新: