草双紙とは?
くさぞうし
草双紙とは、江戸時代に流行した絵入り冊子本の総称で、子ども向けから大人向けまで多様な娯楽読み物が含まれます。
草双紙(くさぞうし)とは、江戸時代中期から幕末にかけて広く普及した、絵と文字を組み合わせた通俗的な冊子本の総称です。当時の大衆娯楽出版の中核をなし、木版印刷によって廉価に供給されました。
種類と変遷として、草双紙は時代とともに表紙の色や内容によって区分されます。
- 赤本(あかほん):子ども向けの絵草紙。お伽話・昔話が中心(元禄期〜)
- 黒本(くろほん)・青本(あおほん):やや大人向け、歌舞伎や仇討ち物語が人気(宝暦期〜)
- 黄表紙(きびょうし):大人向けの風刺・滑稽を中心とした読み物(明和・安永期〜)
- 合巻(ごうかん):複数冊を合わせた長編読み物(文化・文政期〜幕末)
文学史上の意義として、黄表紙は恋川春町や山東京伝などの作家が活躍し、江戸の知的風刺文化を体現しました。また合巻の柳亭種彦「偐紫田舎源氏」などは現代の大河小説にも通じる人気を誇りました。草双紙は識字率が上がった江戸の庶民文化を支えるとともに、日本の漫画・絵物語の源流の一つとも評価されています。
使い方・例文
江戸時代の本屋で売られていた赤表紙の小冊子に桃太郎や浦島太郎の絵物語が描かれているものが赤本にあたり、草双紙の最も古い形態として子どもたちに親しまれました。
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