花の定座とは?
はなのじょうざ
花の定座とは、連歌・連句において桜の花を詠む句を配置すべきと定められた特定の位置のことです。
「花の定座(はなのじょうざ)」とは、連歌・俳諧連句における式目(きまりごと)のひとつで、桜の花を詠んだ句(花の句)を必ず配置しなければならないと決められた特定の位置のことを指します。
連句は複数の作者が交互に句を付け合って長大な詩を作り上げる文芸です。その構成には細かな式目があり、季語・恋の句・神祇(しんぎ)・釈教などを配置する位置や回数が定められていました。花の定座はその中でも特に重要とされ、月の定座(月を詠む句の位置)とともに連句の骨格を形成するものでした。
歌仙(36句)では一般に以下のように花の句が配置されます。
- 第3表・12句目(表の折端付近)
- 第3裏・11句目(裏の折端付近)
花の定座は、単なる配置のルールを超えて、連句における「春・生命・盛り」の象徴としての桜の位置づけを示すものであり、日本の季節感や美意識が凝縮された概念といえます。
使い方・例文
「歌仙を巻く際、花の定座に差し掛かると、全員が少し背筋を正す。桜の句をどう詠むかが、その歌仙の格を左右するからだ。」
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