臭素とは?
しゅうそ
臭素とは、常温で液体として存在する唯一のハロゲン元素(元素記号Br)で、赤褐色を帯び独特の刺激臭を持つ化学物質です。
臭素(Br、原子番号35)は、ハロゲン族に属する元素で、常温・常圧で液体として存在する数少ない元素のひとつです。赤褐色の液体で非常に揮発しやすく、その蒸気は橙褐色に着色します。名前の由来はギリシャ語で「悪臭」を意味する「bromos」からきており、鼻を刺すような特有の強い臭いを持ちます。
臭素の主な性質は次の通りです。
- ハロゲンの中では塩素より反応性が低く、ヨウ素より高い
- 水に少し溶け、臭素水(黄褐色)となる
- 皮膚・粘膜を強く腐食する腐食性物質
- 有機物と反応して臭化物(有機臭素化合物)をつくりやすい
用途は多岐にわたり、農薬(臭化メチル)・医薬品・難燃剤・写真フィルムの感光剤(臭化銀)・プールの消毒剤などに使われます。ただし、臭素系化合物の中にはオゾン層破壊物質や環境汚染物質として問題視されるものもあり、国際的に規制が進んでいます。理科の実験では臭素水を用いて有機化合物の不飽和結合(二重結合など)を検出する反応がよく知られています。
使い方・例文
化学の授業でアルケンの検出実験として「臭素水を加えると脱色される」という反応が取り上げられるほか、難燃剤の原料として電子基板にも使われています。
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