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臭化銀とは?

しゅうかぎん

臭化銀とは、銀と臭素からなる無機化合物で、光に反応して分解する性質から写真フィルムの感光材料として長く利用されてきた物質です。

臭化銀(AgBr)は、銀(Ag)と臭素(Br)が結合した無機化合物で、淡黄色固体です。水にほとんど溶けない難溶性塩で、硝酸銀水溶液に臭化物イオンを加えると淡黄色の沈殿として生じます。この沈殿反応はハロゲン化物イオンの検出に利用されます。

臭化銀の最大の特徴は感光性です。光(特に紫外線や青・緑色光)が当たると銀イオンが還元されて微小な銀粒子(銀核)が生じます。この性質を利用したのが銀塩写真(ハロゲン化銀写真)で、フィルムや印画紙の感光層にゼラチン中の臭化銀結晶が分散されています。シャッターを切ると光が当たった部分に潜像(肉眼では見えない変化)が形成され、現像液で還元することで可視化されます。

同じハロゲン化銀である塩化銀(AgCl)・ヨウ化銀(AgI)と比べると、臭化銀は感度と解像度のバランスが優れており、一般的なフィルムには最も多く使われてきました。デジタルカメラの普及により銀塩写真の需要は大幅に減少しましたが、医療用X線フィルムや芸術写真など一部の分野では現在も使用されています。また、臭化銀は赤外線を透過する光学材料としても研究されています。

使い方・例文

「フィルムカメラに使われていた感光材料は主に臭化銀である」「硝酸銀水溶液に臭化カリウムを加えると臭化銀の淡黄色沈殿が生じる」のように使われます。

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