自由意志論争とは?
じゆういしろんそう
自由意志論争とは、人間の行為が因果的に決定されているか、それとも真に自由な選択が可能かをめぐる哲学の根本的な論争です。
自由意志論争とは、「人間は自らの意志で行動を選択できるのか」という問いをめぐって哲学・科学・倫理学が長年にわたり展開してきた論争です。古代ギリシャ以来の問題ですが、近代科学の発展とともにあらためて鋭く問われるようになりました。
主な立場は大きく三つに分かれます。
- 決定論:すべての出来事は前の原因によって必然的に決まるため、自由意志は幻想にすぎないとする立場
- 自由意志論(リバタリアニズム):因果的決定論に縛られない真の自由意志が存在するとする立場
- 両立論(コンパティビリズム):決定論が正しくても、強制なく自らの欲求に従って行動できる限り自由意志は成立すると見る立場
20世紀後半以降、神経科学者ベンジャミン・リベットの実験が注目を集めました。脳が行動の準備を始めてから当人が「意志した」と意識するまでに時間差があるとされ、自由意志の余地を問う新たな議論を呼びました。
この論争は道徳的責任や刑事罰の根拠とも直結しており、「人が行為に責任を負えるのか」という実践的問題とも深く結びついています。現代でも哲学・認知科学・法学にまたがる活発な議論が続いています。
使い方・例文
「自由意志論争の文脈では、私たちが『選んだ』と感じる行為も、実は脳の神経活動の結果にすぎないのか、という問いが中心になります。」
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