腹部大動脈瘤とは?
ふくぶだいどうみゃくりゅう
腹部大動脈瘤とは、腹部を走る大動脈の壁が局所的に膨らんで瘤を形成した状態で、破裂すると生命に関わる重大な病態です。
腹部大動脈瘤(Abdominal Aortic Aneurysm:AAA)は、腹部に位置する大動脈の一部が正常径の1.5倍以上(通常は直径3cm以上)に拡張した状態を指します。大動脈壁の構造が弱まることで内圧に耐えられなくなり、風船のように膨らみます。
主な危険因子として以下が挙げられます。
多くは自覚症状がなく、健康診断の超音波検査で偶然発見されることが多いです。瘤が大きくなると腹部の拍動性腫瘤として触れることもあります。最大の危険は破裂で、腹部や背部の突然の激痛とショック状態をきたし、緊急手術をしなければ死亡率が非常に高くなります。
治療の方針は瘤径によって決まり、直径5cm以上または急速に拡大する場合には手術(開腹手術またはステントグラフト内挿術)が検討されます。それ以下の場合は定期的な画像観察と危険因子の管理が基本となります。
使い方・例文
60代の男性が腹部超音波検査を受けた際に大動脈の膨らみが見つかり、腹部大動脈瘤と診断されて血管外科への紹介と定期的なCT検査による経過観察が始まりました。
この用語をシェア
最終更新: