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腸溶性製剤とは?

ちょうようせいせいざい

腸溶性製剤とは、胃での溶解を防ぐ特殊なコーティングを施し、小腸で有効成分を放出するよう設計された医薬品の剤形です。

腸溶性製剤とは、錠剤やカプセルに腸溶性コーティング(エンテリックコーティング)を施すことで、酸性の胃液では溶けず、弱アルカリ性小腸に達してはじめて溶解・崩壊するよう設計された医薬品です。「腸溶錠」「腸溶カプセル」とも呼ばれます。

腸溶性製剤が必要とされる主な理由は以下のとおりです。

  • 有効成分の保護:胃酸によって分解・失活しやすい薬物(例:エリスロマイシン、消化酵素製剤)を守る
  • 胃粘膜への刺激軽減:アスピリンなど胃を刺激する薬が直接胃壁に触れないようにする
  • 吸収部位の最適化:小腸で効率よく吸収させたい場合に利用する

コーティング素材には、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMCP)やメタクリル酸コポリマー(オイドラギット)などのpH応答性ポリマーが用いられています。胃のpH(1〜3)では溶けず、小腸のpH(6〜7.5)で溶け始めるよう設計されています。

服用時の注意として、腸溶性製剤は砕いたり噛んだりしてはいけません。コーティングが損傷すると胃での溶解が起こり、薬効の低下や副作用の増大につながります。医師・薬剤師の指示に従い、水と一緒にそのまま飲み込むことが重要です。

使い方・例文

胃に負担をかけないよう設計されたアスピリン(バファリンAなど)や、胃酸に弱いプロトンポンプ阻害薬などは腸溶性製剤として製造されており、効果を損なわないよう噛まずに服用することが必要です。

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