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胸管とは?

きょうかん

胸管とは、全身のリンパを集めて静脈血に合流させる人体最大のリンパ管であり、腹部から胸部を縦走して左鎖骨下静脈付近に開口します。

胸管(きょうかん、thoracic duct)は、人体のリンパ系において最大かつ主要なリンパ管です。腹部の乳糜槽(にゅうびそう)から始まり、脊椎の前方を胸腔内で上行し、最終的に左静脈角(左鎖骨下静脈と左内頸静脈の合流点)に開口してリンパを血液循環に戻します。

胸管が担うリンパの由来は、身体の左側全体および右側の腰部以下の領域です。右腕・右胸・頭部右半分のリンパは胸管ではなく右リンパ本幹に流れます。成人の胸管の長さは約38〜45センチメートルで、直径は数ミリメートル程度です。

胸管の重要な機能は次の二つです。

  • リンパ輸送:組織間質液を回収し静脈系に戻すことで、体液バランスを維持する
  • 脂質の輸送:小腸で吸収された脂肪は水溶性が低いため、血管ではなくリンパ管(乳糜管)に入る。胸管はこの脂肪を「乳糜」として静脈に送り届ける主要経路となる

胸管が外傷・手術・がんの転移などで損傷・閉塞すると、胸腔内に乳糜が漏れる「乳糜胸(にゅうびきょう)」が生じ、重篤な栄養障害や免疫低下を引き起こします。外科手術では胸管を誤って傷つけないよう注意が払われます。

使い方・例文

「食後に脂肪分が多い食事をとると、吸収された脂肪が胸管を通じて血液に合流するため、血中の脂質濃度が一時的に上昇する」のように、栄養吸収やリンパ系の解説で登場します。

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最終更新:

同じ読みのことば

「きょうかん」と同じ読みで、意味のちがうことばです。

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