羅国とは?
らこく
羅国とは、雅楽に用いられる香木の産地区分のひとつで、主にタイ(暹羅)方面から産出する沈香の種別を指します。
羅国(らこく)は、日本の雅楽や香道における沈香(じんこう)の産地分類のひとつです。沈香とはジンチョウゲ科の樹木が傷つき、その部位に樹脂が堆積して香木化したものです。
日本の伝統的な香の世界では、沈香の産地によって香りの特性や等級が分類され、「六国五味」という体系が生まれました。六国とは以下の6つの産地区分です。
- 伽羅(きゃら):ベトナム南部産、最上とされる
- 羅国(らこく):タイ(シャム・暹羅)産とされる
- 真那賀(まなか):マラッカ産
- 真南蛮(まなばん):インド産
- 寸門陀羅(すもんだら):スマトラ産
- 佐曾羅(さそら):産地諸説あり
羅国の香りは「甘い」「涼しい」と評され、伽羅に次ぐ上等品とされることが多いです。「羅国」という名称は「暹羅(シャム=タイ)の国から来た香」を意味すると解釈されています。
香道の聞香(もんこう)の場では、どの産地の沈香かを香りで当てる「六国当て」という鑑賞形式があり、羅国はその基準香のひとつとして用いられます。
使い方・例文
香道の稽古や聞香の席で「これは羅国の香りです」と産地を言い当てる場面や、香木コレクションの分類ラベルとして登場します。
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