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繰越欠損金とは?

くりこしけっそんきん

繰越欠損金とは、ある年度に生じた税務上の損失(欠損金)を翌年度以降に繰り越して、将来の課税所得から控除できる制度のことです。

繰越欠損金とは、法人税法上の制度で、ある事業年度において税務上の損失(欠損金)が生じた場合に、その欠損金額を一定の期間にわたって翌年度以降に繰り越し、将来の黒字(課税所得)から差し引くことができる仕組みです。これにより、赤字年度の損失が翌年以降の黒字と相殺され、税負担が軽減されます。

日本の法人税法では、青色申告法人については欠損金の繰越控除が認められており、繰越期間は現行制度では最長10年(2016年度以降に開始する事業年度で生じた欠損金の場合)とされています。また、大企業と中小企業では控除できる金額の上限に違いがあり、大企業は課税所得の一定割合(50〜55%程度)までの控除に制限されていますが、中小企業は課税所得の全額まで控除が可能です。

繰越欠損金が持つ重要な経営・会計上の意味は以下の通りです。

  • 業績回復後の税負担を軽減し、キャッシュフローを改善する効果
  • M&A(合併・買収)において対象企業の繰越欠損金は重要な企業価値の要素となる
  • 会計上は「繰延税金資産」として計上され、将来の節税効果を資産に反映する
  • 回収可能性の判断が難しく、税効果会計における見積もりに慎重さが求められる

スタートアップや経営再建中の企業など、赤字が続いた後に急成長・黒字転換するケースでは、蓄積された繰越欠損金が税負担を大きく抑制するため、実質的な経営資源として機能することもあります。

使い方・例文

「赤字続きだったスタートアップが黒字に転じたが、多額の繰越欠損金があったため数年間は法人税をほとんど支払わずに済んだ」のように使います。

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