経皮水分蒸散量とは?
けいひすいぶんじょうさんりょう
経皮水分蒸散量とは、皮膚のバリア機能の指標で、皮膚表面から水分が蒸散する量を数値化したものです。
経皮水分蒸散量(けいひすいぶんじょうさんりょう)は、英語で「Transepidermal Water Loss」、略して「TEWL(テウル)」とも呼ばれます。皮膚の角質層(バリア層)を通って体内から体外へ蒸散していく水分の量を、単位面積・単位時間あたりで測定した値です。一般にg/m²/hなどの単位で表されます。
健康な皮膚は角質層が水分をしっかり保持し、外部からの刺激や細菌の侵入を防ぐバリア機能を持っています。このバリア機能が低下すると、体内の水分が皮膚表面から過剰に蒸散してしまい、TEWLの値が高くなります。逆にTEWLが低いほど、バリア機能が正常に保たれていることを示します。
経皮水分蒸散量が注目される主な場面には以下があります。
- 乾燥肌・敏感肌・アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の評価
- 化粧品・保湿剤の有効性の客観的な測定
- 新生児や高齢者の皮膚状態のモニタリング
- スキンケア研究における臨床試験の指標
専用の測定機器(TEWLメーター)を使って非侵襲的に測定でき、皮膚科学・美容研究の分野で皮膚状態を客観的に評価するための重要な指標として広く活用されています。保湿効果をうたう化粧品の有効性評価実験でも頻繁に用いられます。
使い方・例文
アトピー性皮膚炎の皮膚は経皮水分蒸散量が高く、バリア機能が低下していることが数値で示されます。保湿クリームを塗布した前後でTEWLを測定し、その低下率で保湿効果を評価する研究が行われています。
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