蒸散とは?
じょうさん
植物の体内にある水分が、主に葉の裏側にある気孔を通じて水蒸気となり大気中へ放出される生理現象のことです。
蒸散とは、植物の体内にある水分が、主に葉の表面にある気孔を通じて水蒸気の形で大気中へ放出される現象です。人間が汗をかいて体温を調節するのと似た働きを、植物は蒸散によって行っています。
葉の裏側などに多く分布する気孔は、二つの孔辺細胞が開閉することで隙間の大きさを調整しています。日中、光合成のために気孔が開くと、内部の水分が水蒸気となって外へ逃げていきます。この水分の減少が、根から茎、葉へと水を吸い上げる力の一因になっており、根からの水や養分の吸収を助ける役割も果たしています。
蒸散の量は気温や湿度、風の強さ、日射の強さなどによって変化し、乾燥した晴天の日には蒸散が盛んになる一方、湿度が高い日や夜間は気孔が閉じ気味になり蒸散も少なくなります。トウモロコシなど蒸散が盛んな植物では、一日に自分の体重を大きく上回る量の水を蒸散させることもあります。
蒸散は植物が水や養分を運び、体温の上がりすぎを防ぐうえで欠かせない仕組みであり、森林が周辺の気温や湿度をやわらげる働きにも関係しています。
使い方・例文
夏の晴れた日中は蒸散が盛んになるため、植物の根元にはこまめな水やりが必要です。
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