紫檀とは?
したん
紫檀とは、赤褐色から紫褐色の美しい色合いと緻密な木目を持つ熱帯産の高級木材で、唐木三大銘木のひとつに数えられます。
紫檀(したん)は、マメ科ツルサイカチ属(Pterocarpus)に属する熱帯産樹木の心材から得られる木材です。英語では「rosewood(ローズウッド)」とも呼ばれますが、厳密には異なる種類のものもあります。主な産地は東南アジア(インド・タイ・ミャンマーなど)や中国南部で、インド産の本紫檀(ほんしたん)が最高品質とされます。
紫檀の大きな特徴は、赤褐色から紫褐色の鮮やかな色合いと、波状・縮れ状の緻密な木目にあります。
- 硬度が高く、耐久性・耐候性に優れる
- 磨くと深い光沢が生まれる
- 甘い芳香を持つものもある
- 乾燥が難しく、長期養生が必要
日本では黒檀・鉄刀木(たがやさん)とともに「唐木三大銘木」のひとつに数えられ、古来より高級家具(箪笥・机・棚)、仏壇・仏具、楽器(三味線の棹など)、茶道具の棚や香合、工芸品に広く使われてきました。正倉院の宝物にも紫檀製の品が多く収蔵されており、日本との縁は奈良時代以前にさかのぼります。
現在は乱伐と森林減少により、多くの種類がワシントン条約(CITES)付属書に掲載されており、国際取引に厳しい規制があります。そのため市場価格は非常に高騰しており、希少な銘木となっています。
使い方・例文
高級仏壇や三味線の棹、茶道具の棚として「紫檀造り」と銘打った製品に出会うことがあります。正倉院展では奈良時代から伝わる紫檀製の琵琶なども展示されており、その歴史の深さを体感できます。
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