紀伊国とは?
きいのくに
紀伊国とは、現在の和歌山県と三重県南部にあたる令制国で、熊野信仰の聖地や高野山を擁する歴史的に重要な地域です。
紀伊国(きいのくに)は、かつての令制国のひとつで、現在の和歌山県全域と三重県南部(南紀地方)に相当します。律令制のもとで南海道に属し、国府は現在の和歌山市付近に置かれていました。
紀伊国は古来より信仰の地として知られています。高野山(空海が開いた真言宗の聖地)と、熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)はその代表格で、平安時代には上皇・貴族による熊野詣が盛んに行われました。「蟻の熊野詣」という言葉が生まれるほど参詣者が多かったことも有名です。
物産面では、紀州みかん・高野豆腐・梅干し(紀州南高梅)などが広く知られ、現代でも「紀州」ブランドとして全国的な人気を誇ります。また、良質な木材の産地でもあり「紀州材」は建築材として重宝されてきました。
戦国時代には雑賀衆や根来衆といった武装集団が活躍し、豊臣秀吉との戦いでも名を馳せました。江戸時代には徳川御三家のひとつ「紀州藩」が置かれ、のちに将軍を輩出するなど政治的にも重要な役割を担いました。
使い方・例文
「紀州南高梅」や「紀州備長炭」など、産地名として商品に使われるほか、熊野古道の世界遺産登録に関連した文脈や、徳川吉宗が「紀州藩主から将軍になった」という歴史説明でよく登場します。
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