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第4種対位法とは?

だいよんしゅたいいほう

第4種対位法とは、付加された声部が弱拍に協和音程で始まり強拍に不協和音程(懸留音)をつくって解決するという、懸留(サスペンション)を主体とした対位法の様式です。

第4種対位法(Fourth species counterpoint)は、16世紀音楽理論家ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナの様式を体系化したフックス(J.J. Fux)の著書『作曲の階梯(Gradus ad Parnassum, 1725年)』で定義された5種類の対位法のうちの一種です。

第4種対位法の核となる技法は「懸留(サスペンション)」です。旋律の動き方の手順は次の通りです。

  • 弱拍で直前の音と協和する音を保持(準備)
  • 次の強拍でその音をそのまま持続させ、新たな低声部との間に不協和音程を作る(懸留)
  • その後、一音下がって協和音程に解決する(解決)
よく使われる懸留の型は「7-6懸留」「4-3懸留」「9-8懸留」「2-1懸留」などで、数字は不協和音程と解決先の音程を表します。この準備→懸留→解決の流れが音楽に緊張と解放の美しい弧を与え、ルネサンス・バロック期の声楽ポリフォニー(多声音楽)に欠かせない表現手段となりました。

第4種は全5種の中でも「緊張と解決の感情表現」において最も豊かな種であり、習得することで滑らかで感情的な旋律線を書く力が身につきます。現代の作曲・編曲の学習においても懸留は重要な技法として教えられています。

使い方・例文

合唱曲や弦楽四重奏の学習で「ソプラノが前の小節の音を引きずってアルトとぶつかり、その後一音下がって解決する」という形で登場します。

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