窒素酩酊とは?
ちっそめいてい
窒素酩酊とは、ダイビング中に高圧下で窒素が神経に作用し、酔ったような症状が現れる現象です。
窒素酩酊(ちっそめいてい)とは、スキューバダイビングなどで深い水深に潜った際、高圧環境下において呼吸気中の窒素が神経組織に溶け込み、アルコール中毒に似た精神的・身体的な影響をもたらす現象です。英語では「ナルコーシス(nitrogen narcosis)」とも呼ばれます。
水深が増すにつれて水圧が高まり、呼吸する空気中の窒素分圧も上昇します。窒素は通常は不活性な気体ですが、高圧下では脂質に溶解しやすくなり、脳や神経細胞の膜に作用して神経伝達を乱します。その結果、ダイバーは判断力の低下、陶酔感、集中力の喪失、幻覚などを経験することがあります。
症状が現れ始める深度は個人差がありますが、一般的に水深30メートル前後から影響が出始め、40メートルを超えると顕著になるとされています。重篤な場合には危険な行動をとるリスクがあり、ダイビング事故の原因の一つとなっています。
対処法は浅い水深に戻ることで、浮上するにつれて症状は速やかに回復します。予防としては、深度管理の徹底や、深場のダイビングではヘリウム混合ガス(ナイトロックスやトライミックス)を使用することが有効です。
使い方・例文
水深40メートルに到達したダイバーが、突然笑いが止まらなくなったり、レギュレーターをくわえるのを忘れそうになったりするのは、窒素酩酊の典型的な症状として知られています。
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