磁歪効果とは?
じわいこうか
「効果」の用語まとめを見る磁歪効果とは、磁性体が磁場を受けると形状や寸法が変化する現象、またはその逆に変形によって磁化が変わる現象のことです。
磁歪効果(じわいこうか、Magnetostriction)とは、強磁性体に外部磁場を加えると物体の形状・寸法が微小に変化する現象、またはその逆に機械的な応力・変形が加わることで磁化状態が変化する現象の総称です。前者を「磁歪」または「ジュール磁歪」、後者を「逆磁歪効果(ヴィラリ効果)」と呼びます。
磁歪が生じる仕組みは、磁性体内部の磁気モーメント(スピン)の配列と結晶格子の相互作用にあります。外部磁場によって磁気モーメントが特定の方向に揃うと、原子間の距離が変化し、巨視的な形状変化として現れます。この変形量は材料によって異なりますが、一般に数ppm〜数百ppmの微小な伸縮です。
磁歪効果の主な応用例としては以下のものがあります。
- 超音波発生装置:磁歪振動子を使って水中音波や超音波洗浄機などに活用
- アクチュエータ・センサ:精密位置制御が必要な機械部品に利用
- 変圧器のうなり音:鉄心の磁歪で発生する騒音(商用周波数の2倍の周波数)
- 磁歪式トルクセンサ:シャフトの回転トルクを逆磁歪で検出
近年は大きな磁歪を示す「超磁歪材料」(テルフェノールDなど)の研究が進み、より高効率なアクチュエータや振動エネルギーハーベスティング(環境発電)への応用が期待されています。磁性材料の設計では磁歪効果を考慮することが重要です。
使い方・例文
変圧器から聞こえる「ブーン」といううなり音は、磁歪効果によって鉄心が磁場に応じて微小振動することで発生します。理科・物理の授業では電磁気と力学が絡む現象として解説されます。
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