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矛盾律とは?

むじゅんりつ

矛盾律とは、ある命題とその否定は同時に真にはなり得ないという、論理学の根本原理です。

矛盾律(law of contradiction、または law of non-contradiction)とは、「ある命題Pとその否定命題¬Pが同時に真であることはない」という論理学基本法則です。記号論理学では ¬(P∧¬P) と表されます。

この原理はアリストテレスが『形而上学』の中で「最も確実な原理」として定式化したことで知られ、西洋哲学・論理学の礎を成してきました。アリストテレスは矛盾律を「同一のものが同時に同じ点で或るものに属しかつ属さないということは不可能である」と述べています。

矛盾律は古典論理学における三つの思考の法則の一つに数えられます。

  • 同一律:AはAである(P→P)
  • 矛盾律:PとそのNotPは同時に成立しない
  • 排中律:PかNotPのどちらかが必ず成立する

現代論理学においても矛盾律は基本公理として採用されており、もし矛盾が許容されると「爆発律」によりあらゆる命題が導けてしまう(系が崩壊する)ことが示されています。一方、パラコンシステント論理(paraconsistent logic)のように矛盾を許容しても爆発を起こさない代替的な論理体系も哲学・数学の分野で研究されています。日常会話でも「それは矛盾している」と言うとき、この法則を直感的に適用しています。

使い方・例文

「この薬は効く」と「この薬は効かない」という二つの主張が同一条件下で同時に真にはなれないという日常的な判断は、矛盾律が働いている典型的な場面です。

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