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相互テキスト性とは?

そうごてきすとせい

相互テキスト性とは、あらゆるテキストが他のテキストを引用・参照しながら意味を形成するという文学・言語理論の概念です。

相互テキスト性(そうごテキストせい、intertextuality)とは、文学理論・記号論における概念で、「あらゆるテキストは他のテキストへの言及・引用・変容によって成立しており、完全に独立したテキストは存在しない」という考え方を指します。

この概念は1960年代後半、フランスの思想家ジュリア・クリステヴァがミハイル・バフチンの「対話主義」理論を発展させる形で提唱しました。クリステヴァは「すべてのテキストはモザイクのように他のテキストの引用から構成されている」と述べました。ロラン・バルトの「テクストの快楽」なども同様の問題意識を共有しています。

相互テキスト性の具体的な現れ方にはいくつかの形があります。

  • 引用:他テキストの文句をそのまま用いる(明示的・暗示的いずれも含む)
  • パロディ・パスティーシュ:既存のテキストの様式を模倣・変形する
  • アリュージョン(暗示):直接言及せずに他のテキストを示唆する
  • 二次創作・翻案:原典を素材として新たな作品を生む
相互テキスト性の観点からは、読者もまたテキストの意味生成に関与するとされます。読者が持つ「読書体験の蓄積(文化的テキスト群)」が、新たなテキストの解釈を左右するためです。

現代では文学研究にとどまらず、映画・音楽・広告など広い文化現象の分析に応用される概念となっています。

使い方・例文

「村上春樹の小説に登場する多数の洋楽・洋書への言及は、相互テキスト性の好例として文学研究で分析されている。」——文学批評や記号論の授業・論文で用いられる専門概念です。

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