直積集合とは?
ちょくせきしゅうごう
直積集合とは、複数の集合のすべての要素の組み合わせからなる順序対の全体を指す数学の概念です。
直積集合(ちょくせきしゅうごう)は、デカルト積(Cartesian product)とも呼ばれ、集合論の基本的な概念のひとつです。二つの集合AとBの直積A×Bとは、Aのすべての要素aとBのすべての要素bのペア(順序対)(a, b)をすべて集めた集合として定義されます。
例えば、A = {1, 2}、B = {x, y} のとき、A×B = {(1,x), (1,y), (2,x), (2,y)} となります。要素数については、|A×B| = |A| × |B| が成り立ちます。
直積集合の重要な性質として、順序対の順番が意味を持つことが挙げられます。一般にA×B ≠ B×A(可換ではない)であり、(a, b) ≠ (b, a) です。3つ以上の集合に対しても、A×B×C = {(a, b, c) | a∈A, b∈B, c∈C} のように自然に拡張できます。
直積集合は数学・情報科学の多くの場面で基礎となります。
- 座標平面(実数の直積 R×R = R²)
- 関係・関数の定義(関数f: A→BはA×Bの部分集合として定義される)
- リレーショナルデータベースの「テーブルの結合(JOIN)」の理論的基礎
- 型理論における積型(タプル型)
集合論の言葉で言えば、直積は「写像(関数)」「関係」「位相空間の積位相」など高度な概念を構築する土台であり、現代数学全般にわたって重要な役割を果たしています。
使い方・例文
トランプの「スート(マーク)の集合」と「数字の集合」の直積をとると、52枚のカードの全組み合わせを表現できます。
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