異端とは?
いたん
異端とは、ある宗教・思想における正統的な教義から逸脱した教説・信仰、またはそれを信じる人々を指す言葉です。
異端(いたん)は、元来は正統とされる教えから外れた説や信仰を指す語です。「正統(オーソドックス)」の対概念として機能し、主にキリスト教の文脈で多用されますが、仏教・イスラムなど他の宗教や、政治思想の分野でも用いられます。
キリスト教史においては、4世紀以降の公会議(ニカイア公会議など)において教義が定められ、それに反する教えが「異端(ヘレシー)」として断罪されました。代表的な異端とされた運動には以下のものがあります。
- アリウス派:キリストを神と同等ではなく被造物とみなす説(ニカイア公会議で否定)
- グノーシス主義:物質悪・秘密知識による救済を説く
- カタリ派:12〜13世紀の南フランスで栄えた二元論的キリスト教運動
「異端」の認定は、常に権力を持つ「正統」側によって行われるため、何が異端とされるかは歴史的・政治的文脈に左右されます。宗教改革(16世紀)ではカトリック教会がプロテスタントを異端とみなし、激しい弾圧(異端審問・宗教裁判)を行いました。現代では「異端」という語は、宗教的文脈のほか、主流意見から大きく外れた主張や人物を批判的・揶揄的に指す一般語としても使われます。
使い方・例文
中世ヨーロッパでは異端審問所が設置され、カタリ派やテンプル騎士団などが異端として裁かれ、財産没収・処刑などの刑罰を受けた事例が歴史に記録されています。
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